中小急流河川の河道計画についての提案

投稿者: haramori 投稿日時: 2010-10-5 9:33:38
大日コンサルタントの原田と申します。
昨今、中小河川の改修に際しては、非常にインパクトのある「中小河川に関する河道計画の技術基準」が通知、改定された一方、実務者の立場として、現場への適用や運用に現実的課題に直面されることも多いかと思います。

私は、災害復旧で単断面・立ち護岸・河道掘削で改修した河道が再度災害を蒙る原因に興味と問題意識を持ち、大学の社会人ドクターコースにて、護岸の粗度の機能に着目した研究をしてまいりました。
その結果、中小急流河川の河道計画、とくに断面計画について以下のような4つの提案をさせていただいております。

しかしながら、実務に適用するには、まだ不十分な面があることを感じており、皆様の忌憚なきご意見をいただければと考えております。

提案1:河床面せん断力を閾値にして川幅水深比を設定する
 …とくにB/Hは5以上に設定することが望ましい
提案2:河床面せん断力の評価には水深を用いる
 …径深での評価は危険側になります
提案3:護岸粗度と法尻部の処理によって潤辺に作用するせん断力分布を滑らかにする
 …砂州非発生、洪水時に反砂堆が生じるような川では、自然河道に近い舟形断面が適切と考えています
提案4:施工時の配慮事項
 …護岸根入部の埋め戻しや河床整正時に、弱点を作らない

結果として、中小河川の技術基準にあるところの「川幅を拡げる改修」を支持する結果になりましたが、B/Hと掃流力を閾値とすることで技術基準準拠と通常の方法の中間くらいの断面になります。
上記の提案は、いまのところ直線部だけに対応しています。
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※詳細は、添付ファイルをご覧ください。
http://pinpon.pinpon.to/study/100726kadoukeikaku_rep.pdf
http://pinpon.pinpon.to/study/100726kadoukeikaku_ppt.pdf
 掲示板の機能上、添付ファイルができませんでしたので外部サーバーにpdfファイルを置かせていただいております。
 本データは、平成22年度建設コンサルタンツ協会、インフラストラクチャー研究会合同の、業務研究発表会で発表させていただいたものです。
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