ゴム堰基準平成12年

投稿者: newhiro 投稿日時: 2009-4-30 19:44:16
ゴム堰収納時の床版部の切欠き所要落差高Δhの取り扱いについて
1)ゴム堰本体設計時のhu,H,hdの値
 Δhを加えた値を採用する。基準図1.27等
2)護床工の長さを算定する際のhu,Hc,h2の値 基準図1.49
 Δhを無視した値を採用する。
この考えで宜しいでしょうか。
 

Re: ゴム堰基準平成12年

投稿者: Skipper 投稿日時: 2009-5-8 10:25:56
問1.ゴム堰本体設計時のhu,H,hdの値
   Δhを加えた値を採用する。基準図1.27等

 本書では、2.2.1(p56〜)において張力計算における基本計算式を提示するとともに【参考】として近似計算による解法と計算例(表1.8、表1.9)を提示しております。
 ここでは、所要落差Δhの有無に関わらず、あくまでも袋体接地部の床版高を基準とした水深(水圧)に対する近似解法、近似計算例であることにご留意ください(図1.27、1.28の例示のとおりです)。

問2.護床工の長さを算定する際ののhu,Hc,h2の値
   基準図1.49
   Δhを無視した値を採用する。

 本書の参考図(図1.50)を適用する場合は以下のような使い分けが必要になります。

1.Vノッチ限界堰高Hcの設定
 図1.21(p49)に示すVノッチ限界堰高Hcは袋体接地部の床版高を基準としたものであり、その判読に必要な上流水深huと下流水深hdも同様に袋体接地部の床版高を基準としたものとなります。

2.Vノッチ限界時の下流放流量の算定
(1)Vノッチ限界時の越流水深h(式1.1、図1.17)
 Vノッチ限界時の越流水深hの算定には、上流水深huとVノッチ限界堰高Hcが必要になります(越流水深h=hu-Hc)。この場合のVノッチ限界堰高Hcは上述1項で求めることができますので、その値を用いる場合は、上流水深huについても自動的に袋体接地部の床版高を基準とした水深を採用することになります。

(2)図1.17の流量係数式に含まれる堰高Hの算定
 流量係数式に含まれる堰高Hに上述1項で求めたVノッチ限界堰高Hcを当てはめることになります。その際、堰高HにΔhを含む場合とそうでない場合では、流量係数式がh/Hの関数形であることから、流量係数、放流量の算定値に影響が生じることは明らかです。袋体接地部の床版高を基準とした堰高と上流側の河床高を基準とした堰高を用いて流量係数、放流量を算定し、その差異が許容できないと判断される場合は別途検討が必要になります。通常は、図1.17の直胴部の流量係数式からもわかりますように流量係数に及ぼすh/Hによる影響は小さく、かつ所要落差Δh自体も小さいため、ほとんどの場合許容できるものと思われます。このように施設への影響が小さいと判断できる場合は、安全サイドとなる方を採用するなどの簡易な対応が可能と思われます。

3.図1.50の適用について
 所要落差Δhの有無によらず図1.50の上流水深hu、下流水深h2はともに下流側の河床を基準とした水深を採用することが基本となります。(同図自体が緩勾配の河道を前提としておりますので、結果として下流側の河床高は、上流側の河床高と同意となります)
 本書に示す空気式ゴム堰の場合はVノッチによる流量集中が生じるため、跳水上流側の射流区間の水理量を計算により求めることができません。このことを踏まえ、上流水深hu/下流水深h2比と射流区間長xとの関係を実験により求め、それを図式化したものが図1.50です。同図は、堰地点から跳水発生位置までを一体で評価しており、その裏付けとなる水理模型においても所要落差Δhが考慮されていないため、このような適用が必ずしも妥当とはいえない場合があることにご留意ください。

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