擁壁のある堤防の浸透性破壊照査方法

投稿者: 2620 投稿日時: 2009-4-22 7:19:02
浸透の安全性照査業務において、堤防川裏が擁壁となっている場合、浸透性破壊はどの位置で照査すべきでしょうか。
通常の土堤防と同じく法尻で照査した場合、擁壁勾配を見込んでしまう為水平方向の局所動水勾配が極端に大きくなり、安全率0.5を上回ります。
そもそも擁壁を通じて築堤材が洗い流されること考えにくいです。
揚圧力と同じように考え、垂直のみを照査する、ということもありえますでしょうか。

Re: 擁壁のある堤防の浸透性破壊照査方法

投稿者: capricon 投稿日時: 2009-4-30 17:23:26
安全性照査における局所動水勾配は、堤体の破壊(すべり破壊)ではなく、基礎地盤のパイピング破壊(浸透破壊)の危険性について照査する指標になりますので注意してください。それを前提に記述させていただきます。

堤防裏のりが擁壁になっている場合でも、通常の土堤の場合と同様、のり尻のiv,ihのチェックを行うことになります。
通常、擁壁が設けられている場合、堤内地に道路や家屋等がある場合が大半だと思いますので、堤内地の表層の状態をよく把握して照査を行い、対策の必要性について判断することが重要です。
(例えば道路等の場合、表層がアスファルト等で舗装されていると思いますので、ivが大きいからと言って直ちに対策を行う必要があるとはならないと思います。)

なお、堤体擁壁からの材料の吸い出しに関する指標は今のところなく、吸い出し防止材やフィルターが設置されているかどうか、等の擁壁構造を把握しておくとともに、出水時のモニタリング結果などにより判断する必要があります。

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